ちょいと「ドゥルルン」と、『喫茶店』の冒険に行ってきた。
この店も『喫茶店』というよりは『カフェ』。
よく通る道から、少し外れた場所にあった。
マンションの1階にあるので、気づかないと通り過ぎてしまう。
店名通り、『雄大な青』の看板と扉。
オシャレだ(入りづらい)。
そこに1人の小学生が、『常連』のように店内へ入っていく。
「???」
おいちゃんたちは頭に?がついた状態で、その後に続き、店内へ入る。
「いらっしゃいませ」
やわらかい挨拶の店員のお姉さんに、奥のいい席にうながされる。
「おいちゃんたち2人なのに、こんないい大きな席を使ってもいいんだろうか?」とか思いつつ、着席し周りを見渡すと、先ほどの小学生発見。
店員のお姉さんと話をしてる。
どうやら『親子』のようだ。
会話の内容は分からないが、話に納得した?小学生は外に出て行った(夫婦で経営してるらしい)。
視線を戻すと、テーブルが面白い形をしていることに気が付いた。
『木製の大きなボビン』といった形をしている。
なんか工事現場とかで見た覚えが・・・。
と考えてると、お姉さんがメニューを持ってやってきた。
コレがまた面白い。
『タブレット』になってる。
メニューの写真や内容が大きく詳しく出るので、とても分かりやすい。
でも、これがいくつもあると考えると、結構コストがかかるんじゃないかと・・・。
とりあえずおいちゃんは『普通のモーニング』、副隊長は『クレープ付きのヤツ』を注文。
待ってる間、おもむろに副隊長が店内を徘徊し始めた。
おいちゃんも後に続く。
すると、たくさんの名刺が飾ってあるのを発見。
どれも『飲食店』の名刺だ(近くから、遠くは稲沢や一宮まで)。
後ろから店主夫妻が「取引のある店や、お気に入りの店の名刺を飾ってあるんですよ」と。
その後、1つ1つの店を事細かに説明してくれた(「ここのコーヒー仕入れてるんですよ」とか「ここのケーキおいしいですよ」とか)。
そして、「興味がおありでしたら、ストックがあるので」と、名刺を分けてくれた(名古屋市内のをいくつかいただいた。さすがに、一宮までコーヒーだけを飲みに行くのはちょっと)。
なんと『フレンドリー』な店主夫妻であろう。
注文の品がやってきた。
モーニング(コーヒー代のみ)は、『パンが自家製』だそうだ。
ほっほ~う、パン屋のおいちゃんに、それを言いますか。
どれどれ・・・・・うっ・・・・・美味い。
酸味の効いたライ麦パン(おそらく)にバター(マーガリン?)がよく合う(パン屋なのにグダグダ)。
お、おかわりしたい。
コーヒーは『エチオピアなんたら』。
酸味が強く、とても香りがさわやかで飲みやすいコーヒー。
おいちゃん好みだ。
クレープ(コーヒー代+)は、見た目がまずオシャレ。
フルーツも、こだわりのものらしい。
そして本体(クレープ)は、やわらかくモッチモチ。
出来立てで暖かいので、少し甘めに感じるが、とても美味いものだ。
自家製のアイスもバッチリ。
コーヒーは『ブレンド(マンデリン他)』。
少し苦めで、コクが強い。
こっちはこっちで良い。
そうそう、メニューの中、着いた時点で1つ注文出来ないものがあった。
それは、11時からの『雑穀米のビーフカレー』。
11時に雑穀米が炊き上がるようにセットされているとのこと。
おいちゃんたち入店したのが10時前後。
モーニングや、店主夫妻と話をしてたら、いつの間にか11時過ぎ。
せっかく来たので、注文することに(セットを注文。もちろん1人前を半分コ)。
しばらくしてやってきたビーフカレーがコレ(言ってないのに、取り分ける器を持ってきてくれた。素晴らしい)。
いやー美味そうだ(カレーには不思議な魅力がある)。
雑穀は21種類使ってるそうだが、さて・・・・おおっ、歯応えいい。
またカレーが、すごく濃い。
ビーフもとろっとろで口の中で、ほどけていく。
美味い!
右上にある『ヨーグルト』も、なんか『とろみ』があり、とても面白い。
『デザート』と『ドリンク』付きなんだが、デザートは「生クリームがたっぷりだが甘すぎず食べやすい。いくらでも食べれる」(と副隊長が)。
ドリンクはというと、実はコレ、お姉さんが選んでくれた。
コーヒー(他にも種類あり)はさっき飲んだので、紅茶(たくさん種類あり)にしようか何にしようか悩んでたとこ、「お二人には、これが合うんじゃないでしょうか?」と『フルーツシロップジュース』を進めてくれたので、「じゃあ、それで」と。
ただ、選んでくれたのはいいが、『シロップ』って時点で、おいちゃんにはアウトじゃないかと思ってた(せっかく進めてくれたので。副隊長は甘いのOK)。
思ってたが・・・・・意外とあっさりしてる。
オレンジの香りもとてもいい。
普通だったら、まず頼まない飲み物だが、頼んで正解だったようだ。
精算時、お姉さんが「これ1枚しかないんですけど」と名刺をおいちゃんたちに。
「ここの餃子は絶品なので、ぜひ行ってみてください!」って穏やかな口調の中にも熱を込めて。
見ると、ここから結構近くなので「じゃあ、今度行ってみます」と名刺をいただいた。
帰り際、「車の運転、お気をつけてお帰りください」と笑顔で一言。
どこまで、接客上手なんだろう。
いやもはや、『接客上手』と言うより『人がいい夫婦』と言うべきか。
自然に人をもてなす感じが伝わってくる。
年を重ねた人ならいざ知らず、この若さでこの雰囲気が出せる人たちは初めてだ。
だが残念ながら、こういう店は少ない(ここまでじゃなくても)。
気持ちの良い休日が過ごせる、こんな店が増えてくれるといいなぁ。
この日は少し、風の強い日だった。
帰り、おいちゃんたちが愛車に乗り込むところに、看板を直しに来たお姉さんが、おいちゃんの愛車を見て一言。
「・・・予想外でした」。